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いっそ…

あぁもう忘れてしまいなよ? もういいだろ…?

真夜中過ぎの電話 ブツ切れの声は電波が悪いせいなのかな?
こんな風にいつも キミが僕を頼って持ちかける相談事
それはキミが泣くほど好きな彼の話

こんな時はいつも キミとなるべく遠くのファミレスのいつもの席で
朝まで彼の話 そんな関係が長く続いたけれど僕を頼るキミが
いつの間にもうどうしようもなく愛しくて…

キミを送った後の帰り道 何かに追われるかのようにアクセル踏んだ
この気持ちを伝えられるのなら楽なのに…

キミに辛い思いをさせるなど何を考えればできるのか? キミが何をしたと言うの?
一人よがりなこの怒りは筋違いかもしれないけれど 勝手に込み上げてくんだぁ
この期に及んだとしても彼じゃなきゃダメなの?
言ってしまいたいよ…いっそ あぁもう忘れてしまいなよ? もういいだろ?

僕のエスプレッソのような苦くもどかしいこの想いは 大量のミルクで
覆い隠して飲んでしまうんだ 思ってみれば何度となくよぎっていた
いつからか気付いた本当の気持ちは溢れてしまいそうで…

キミからの電話がまた鳴る度に 僕の胸の奥は締め付けられるけど
冷静(クール)なフリしては また「頑張れ」なんて言ってしまっている…

キミは何度も傷つけられても また「強くならなきゃ」と言うけど…今にも消えそうな声で…
あと何度繰り返すつもりなの? 涙が枯れ果ててもそんなに彼じゃなきゃダメなのかい?
僕ならキミが流した涙は残らずこの手ですくうし 過去の傷も全部忘れさせるから
どうか… こっち向いて…

僕はキミを励ましているけど 本当に伝えたい台詞(コトバ)は「もう頑張らなくていいよ」
そして揺ぎ無い覚悟背負ってキミを守ることを誓うよ 僕の全てに賭けても
だからキミはもう…これ以上強くなる必要なんてない
言ってしまいたいよ…いっそ あぁもう忘れてしまいなよ? 今度こそ…

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